【いきなり必要?】ダイビングで「アドバンス」まで取るべき5つの理由
こんにちは!
- 「アドバンスオープンウォーターダイバー」って取った方がいいの?
- オープンウォーターダイバーと比べて、何ができるようになるの?
- 難易度って高いの?
- どのタイミングでアドバンスにステップアップするべき?
特にオープンウォーターを持っている人で、「お金と時間をかけてアドバンスを取る必要があるの?」と疑問に感じるかと思います。
結論からいうと、ダイビングライセンスは「アドバンス」まで取った方がおすすめです!
なぜなら、ダイビングの楽しみ方の幅が増えるから。
この記事では「ダイビングライセンスはアドバンスオープンウォーター(AOW)まで取った方がいい理由」について書いております。以下の通りです。
①潜れるスポットが増える
②出会える生き物が増える
③ダイビングの「楽しみ方」を学べる
④ダイビングスキルを磨ける
⑤ダイバーとしての自信を身につけられる
これからライセンスを取ろうと考えている人も、ぜひご参考くださいね。
そもそもアドバンスオープンウォーターってなに?
アドバンスオープンウォーター(以下、アドバンス)は、オープンウォーターダイバー(以下、オープン)取得後、1つステップアップとして受講できるコースです。
なので、アドバンス講習への参加条件は「オープンを持っていること」になりますね。
オープンをすっ飛ばして、いきなりアドバンスを取るのは不可能ですよ!
また、指導団体によって名称が違うので、以下をご参考ください。
- PADI :アドバンスド・オープン・ウォーターダイバー
- NAUI:アドバンススクーバダイバー
- S S I:アドバンスドアドベンチュアラー
- BSAC:スポーツダイバー
- SNSI:アドバンスド・オープンウォーター
オープンウォーターとの違いは、アドバンスは「水深40mまで」潜れること
オープンウォーターは水深18mまででしたが、アドバンスを持っていれば「水深40mまで」潜水可能になります。
これがオープンウォーターとの最大の違いですね。
潜れる深さが違えば、見える世界や生き物もかなり変わります。
世界中の海を潜ってみたい人はアドバンスまで取得することをおすすめしますよ!
アドバンスの講習内容
講習の流れは、申請後にマニュアルを渡され「自宅学習→学科講習→海洋実習」となります。
アドバンスは、最低5種類のスペシャリティコースを受講することで認定されます。(PADIの場合)
ある特定のテーマでのダイビングスキルやノウハウ、楽しみ方を学べるコース。ドライスーツの使い方や中性浮力、ナイトダイビング、ディープダイビングなど、25種類以上あります。
スペシャリティコースは必須で受ける必要はありませんが、ダイビングスキルを磨く目的で受けておいて損はないと考えております。
詳しくは、以下の記事で解説しております。ご参考にどうぞ。
アドバンスでは、必須コースである「水中ナビゲーション」「ディープダイビング」の2つと、好きなコース3つを選んで受講します。(PADIの場合)
ボクの場合、「PPB(中性浮力)」「水中ナチュラリスト」「水中フォトグラファー(水中カメラの使い方)」を受講しました。
指導団体によって、必須コースや受講数が異なることに注意!
アドバンスの講習料金は「6万円~10万円」くらい
アドバンス講習でかかる費用は以下の通り。
講習 | かかる費用 |
アドバンスオープンウォーターダイバー(AOW) | 6万円~10万円 |
マニュアル代(教材費)、講習代(海洋実習費「5ダイブ分」、学科講習含む)、施設使用料、タンク代
ショップによって幅がありますが、上記の費用内訳で約6万円~10万円かかります。
また、プラスで以下の費用もかかることもお忘れずに!
器材レンタル代、交通費、食事代、宿泊代、ボート代(船で講習する場合のみ)
器材を持っていない人は「器材レンタル代」もかかることに注意!
余談ですが、安くダイビングしたいなら「現地型ダイビングショップ」がおすすめですよ!
海沿い近くにあるショップを「現地型」、街中にあるショップを「都市型」と言います。都市型はすべての料金が高めなことに要注意!
以下の記事で、「都市型と現地型の違い」と「ダイビングのお金」に関する話をしております。ご参考にどうぞ。
アドバンスまで取得した方がいい理由(主に5つ)
アドバンスまで取得した方がいい理由は、主に5つ。
①潜れるスポットが増える
②出会える生き物が増える
③ダイビングの「楽しみ方」を学べる
④ダイビングスキルを磨ける
⑤ダイバーとしての自信を身につけられる
順に説明しますね。
①潜れるスポットが増える
アドバンスを取得すれば、潜れるスポットが増えます。
なぜなら、アドバンスを取れば水深40mまで潜水可能になるから。
オープンウォーターは水深18mまでなので、潜れるスポットが限られてしまいます。
例えば沈没船スポット(熱海など)は平均水深20~30m、洞窟スポット(雲見など)も場所によって水深20m以上あり、オープンウォーターだと行けないスポットがあります。
海によっても条件が「アドバンス以上」の場所は多いですね。
ダイビングを最大限楽しみたいなら、アドバンスまでほしい!
また、アドバンス講習には「ディープダイビング」や「ナイトダイビング」、「ドリフトダイビング」などの講習を受けることで、よりダイビングの活動範囲を広げることができます。※ディープダイビングは必須コース
活動範囲を広げるコース(詳しくはPADI公式サイトへ)
スペシャリティコース名 | 内容 |
ナイトダイビング | ナイトダイビングするときの知識を習得する |
ディープダイビング | 水深18m以上で安全に楽しむための知識を習得する |
ドリフトダイビング | 潮の流れが強いポイントでダイビングするときの知識を習得する |
アルテイチュード | 高所ダイビングをするための知識を習得する |
エンリッチド・エア | エンリッチド・エア・ナイトロックス(酸素濃度の高いタンク)の使い方を学ぶ |
サーチ&リカバリー | 海の中で物を探したり、引き上げる方法を学ぶ |
レックダイビング | 沈没船や遺跡のあるスポットのダイビングに関する知識を習得する |
アイスダイビング | 流氷ダイビングに関する知識を習得する |
セルフ・リライアント・ダイバー | ダイバーの能力を高める方法を学ぶ |
エマージェンシー・オキシジェン・プロバイダー | 緊急用酸素の使い方を学ぶ |
②出会える生き物が増える
アドバンスを取れば、「出会える生き物の幅」が広がりますよ。
海にもよりますが、ダイナミックな地形で有名な井田(西伊豆)も、水深25m付近に珍しいマクロ(小さい)の生き物が高確率で出会えたりします。
水深が深くなればなるほど、カエルアンコウやウミウシなどに高確率で出会えるイメージ!
ダイビングの活動範囲が広がれば、「出会える生き物」もかなり変わってきますよ。
③ダイビングの「楽しみ方」を学べる
アドバンス講習では、5つのスペシャリティコースを受講します。
受けるスペシャリティコースの中には「遊びのコツを学ぶコース」があります。
遊びのコツをマスターするコース(詳しくはPADI公式サイトへ)
スペシャリティコース名 | 内容 |
プロジェクトAWARE | 海の環境問題について学ぶ |
サンゴ礁の保護 | サンゴ礁を保護するための知識やマナーを学ぶ |
AWAREサメの保護 | サメを保護するための知識やマナーを学ぶ |
魚の見分け方 | 魚の見分け方に関する知識を習得する |
水中フォトグラファー | 水中カメラの使い方を学ぶ |
水中ビデオグラファー | 水中ビデオの使い方を学ぶ |
デジタル水中フォトグラファー | 水中カメラを上達させるための知識を習得する |
ダイバー・プロパルジョン・ビークル | 水中スクーターの使い方を学ぶ |
代表的なものだと、水中カメラの使い方を学ぶ「水中フォトグラファー」や魚の基本的な見分け方を学ぶ「魚の見分け方」など。
ダイビング中はぷかぷか浮きながら楽しむだけでなく、「水中写真を撮る楽しさ」や「生き物を見つける楽しさ」を講習で学べますよ。
この講習をきっかけに、「自分はダイビング中、何をしているのが一番楽しいのか」を探してみましょう!
楽しみの幅が増えれば、ダイビングの楽しさも倍増する!
④ダイビングスキルを磨ける
アドバンス講習では、ダイビングスキルに特化したスペシャリティコースを受講することも可能。
基本スキルを磨くコース(詳しくはPADI公式サイトへ)
スペシャリティコース名 | 内容 |
水中ナチュラリスト | 水中環境についての知識を習得する |
水中ナビゲーター | 水中での方向感覚を学ぶ |
器材(エキップメント) | 器材のメンテナンスや使い方を学ぶ |
ボートダイビング | ボートダイビングに関する知識を習得する |
ドライスーツ | ドライスーツに関する知識を習得する |
ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー | 中性浮力のやり方を学ぶ |
AWAREダイブ・アゲインスト・デブリ― | 海のゴミ問題について学ぶ |
アドバンス講習で必須コースの「水中ナビゲーション」は水中の方向感覚を学び、「ピークパフォーマンスボイヤンシー」では水中を自由に泳ぐ際に必須スキルの「中性浮力」を学べますよ。
どこの海に行っても、ダイビングの基本スキルは必須です。
どんなスポットでもストレスなく優雅にダイビングするなら、アドバンス講習で基本スキルを学んではいかがでしょうか。
⑤ダイバーとしての自信がつけられる
アドバンス講習を受ければ、ダイバーとしての自信がつけられます。
なぜなら、ダイビングをする上で重要な「基本スキル」を学び、経験を積めるから。
講習では、ファンダイビングでは教えてくれないダイビングスキルを集中的に学べます。
さらに、特定分野の基本スキルを5つも学ぶので、オープンウォーターのときより技術的にステップアップしますよ。
アドバンスは、脱初心者の証にもなりますね!
だからといって、「調子に乗ってはダメ!」ですよ!
1回学んだだけで満足せず、講習で学んだことを思い出しながらスキルを磨きましょう!
そのうえ本数を重ねることで、さらにダイバーとしての自信が身につきますよ!
アドバンスは「今後もダイビングを続けたい!」と思ったタイミングで取ろう!
アドバンスって、どのタイミングで取るべき?
結論からいうと、今後もダイビングを続けてみたい!と思ったタイミングです。
先ほどもお話しましたが、アドバンスまで取ると潜れるスポットが増えます。
ダイビングを続けていく中で、「世界の海を制覇したい!」や「難易度の高いスポットに潜ってみたい!」など考えたら、取りましょう。
それ以外にも、「もっとダイビングが上手くなりたい!」などダイビングスキルを磨く目的で受けるのも1つですよ。
ショップによっては、最初からアドバンスまで取らせようとしてくる所もありますが、自分が取りたい!と思ったタイミングで問題ありません。
ダイビングを【一生の趣味】にしたいのであれば、アドバンスまで取るのがおすすめ!
アドバンス講習の難易度は、オープンウォーターより低い
アドバンス取るのって難しいの?
結論からいうと、オープンウォーターより難易度は低いと考えています。
オープンウォーターでは「ダイビングの基礎」を学ぶので、覚えることがたくさんある上に試験がありました。
しかし、アドバンスではスペシャリティコースを5つ受けて認定をもらえばOK。使用するマニュアルのページ数もオープンウォーターの半分以下です。
アドバンス講習の目的は「ダイビングの楽しみ方を学ぶ」です。
講習中もファンダイビング感覚で受けられるので、楽しくダイビングを学びながらアドバンスの認定をもらえます。
もちろん、インストラクターから認定をもらわないといけないので、適当にやってると認定がもらえませんよ!
ただ、オープンウォーター取得時に問題なく認定をもらえてるのであれば、アドバンスもほぼ確実に認定をもらえるかと思います。
【まとめ】アドバンスを取得すれば、ダイビングの楽しみ方の幅が広がる!
今回は、「アドバンスまで取るべき5つの理由」について書きました。
①潜れるスポットが増える
②出会える生き物が増える
③ダイビングの「楽しみ方」を学べる
④ダイビングスキルを磨ける
⑤ダイバーとしての自信を身につけられる
「趣味としてこれからダイビングを続けたい!」という人は必須級ですね。
アドバンス講習では「ダイビングの楽しみ方」を学べるので、アドバンスまで取ってみてダイビングを続けるかどうか決めるのも1つかと思います。
アドバンスを取って後悔することは、まず無いと考えてください!
以上が参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました!