【徹底解説】水中カメラのハウジング内が結露する原因と対策【ダイビング】

こんにちは。「プロぼっちダイバー」のkazuです。
- ダイビング中、写真を撮ってたら白いモヤがかった写真しか撮れなくなってきた
- ハウジング内のレンズが曇ってしまった

ダイビングで水中カメラを使用中、ハウジング内のレンズが結露した(曇ってしまった)経験はございませんか?
ボクも以前、久米島で潜った際に内部レンズが曇ってしまいまして…
沖縄の綺麗な水中写真が全然撮れなかった日がありました(笑)
↑モンツキカエルウオが結露で白くモヤがかってしまった…(Photo by kazu-anemone12)
当時はとてもショックでしたね…

そんな事態にならないように、この記事では以下のことを徹底解説します。
- カメラのハウジング内が結露する原因と未然に防ぐ対策
- 結露する原因に?やってはいけない行動
- 万が一、レンズが曇ってしまったら?
あなたがこの記事を読むことで、ハウジング内の結露を未然に防ぐ対策を知ることができますよ!
自分みたいになるな!ということで、今回は「しくじり先生」になって教えていきたいと思います。
ぜひ、参考にしてください!
【原因はなに?】なぜハウジング内部が結露するの?

水中カメラのハウジング内が結露してしまう原因は、主に3つ。
①ハウジング内部、カメラに水分が付着する(湿った状態になっている)
②シリカゲルが古いor入れ忘れる
③カメラを直射日光に長時間あてる
順にお話します。
①ハウジング内部か、カメラに水分が付着する(湿った状態になる)
ハウジング内部に水が含まれるのが、結露する原因として1番多いです。
ハウジング内部やカメラに水滴がついていたり、湿った状態でセットするとハウジング内のレンズが曇りやすくなります。

ハウジング内部で、水が蒸気化するのが原因なんだとか。
夏場の湿気が多い場所でセットするのも、ハウジング内に湿気が入ってレンズが曇ってしまう原因になります。
カメラをセットするときは、クーラーが効いた乾燥した場所でハウジング内とカメラを乾かしてからにしましょう。
②シリカゲルが古いor入れ忘れる
カメラをセットするときに、うっかりシリカゲルを入れ忘れてしまうことがあります。
シリカゲルはハウジング内部の水分を吸収してくれる役割があるので、忘れずに入れましょう。
また、シリカゲルの寿命は半年~1年程度と言われています(使用頻度やメーカーによる)。
もし、同じシリカゲルを1年以上使っているなら、買い替えるのもおすすめです。
こちらから購入できます。
③カメラを直射日光に長時間あてる
陸と水中の温度差が極端にあることも、ハウジング内部の曇りの原因になってしまいます。
特に、カメラを直射日光で熱々になった状態で、水温の低い海に潜ると結露しやすいです。

4月は外気温が高く、日差しが強いのに海の水温は20℃以下なので、結露しやすい!
対策としては、セットしたカメラは直射日光がある場所に置かないようにしましょう。
日陰に置くか、タオルなどを被せておくのも効果的です。
【対策方法を紹介】水中カメラのハウジング内の結露を未然に防ぐ方法
上記でお話した原因から、以下に対策方法をまとめました。
①前日に乾燥した場所でハウジングの中とカメラを乾かす
②シリカゲルを入れ忘れていないかチェックする
③セットしたカメラを日陰に置いておき、タオルを被せておく
特に、①のハウジング内をカラカラに乾かしておくことがとても重要!

↑ハウジング内部は、このように開けっ放しで乾かしておきましょう(kazu愛用のTG-6)
いくら②と③ができていても、ハウジング内が湿っていたら普通に曇りますのでご注意を!
万が一、水中カメラのハウジング内が結露してしまった場合の対処方法は、内部をカラカラに乾かすのみ
ダイビング中、カメラのハウジング内部のレンズが曇ってしまった!
ここからどうやって解消できる?

残念ながら、乾燥した場所でカメラとハウジングの中をカラカラに乾かすしかありません。
いくらハウジング内部の水分を一生懸命拭き取っても、その場で完全に水分を飛ばすことはできません。
カメラが結露した日は、ずっと結露してしまうのが現実です…
ボクも内部のレンズや中を一生懸命水分を拭いたが、解消されませんでした。

内部が結露したその日は諦めて、帰ったあとにカメラとハウジング内部をカラカラに乾かしてから次の日に挑みましょう。
この行動が結露する原因に!?やってはいけない行動を紹介!

以下の2つが、ハウジング内部を曇らす原因になっています。
①途中でハウジングからカメラを取り出す
②前日にカメラ本体を濡らす
順にお話しますね。
①途中でハウジングからカメラを取り出す

ダイビング1本目が終わった後、写真が気になったのでハウジングからカメラ本体を取り出した!
これ、NG行動ですよ!
なぜなら、途中で濡れたまま開けるとハウジング内に水が垂れる危険性があるからです。
さらに、湿気の多い夏に開けてしまうと、ハウジング内が湿ってしまう可能性もあります。
途中で開けて写真を見返したい気持ちは大変分かりますが、ダイビングが終わるまでカメラを取り出さないようにしましょう。
②前日にカメラ本体を濡らす
ハウジング内部と同じくらい、カメラ本体の乾き具合も重要になります。
いくらハウジング内部が乾いていても、カメラ本体が湿っていれば内部が結露する原因になります。
実は、久米島でカメラを曇らせた原因に心当たりがありまして…

前日の夜に「綺麗な星空」を撮るために、TG-6のカメラを持ってビーチに訪れました。
そのときに、うっかりカメラを砂浜に落としてしまったのです。
「防水カメラだから、水で砂を落とせばいいか」と水に濡らして拭いた後に、そのままハウジングに入れてしまいました。
そのときにカメラが乾ききっておらず、ハウジング内部の結露に繋がったと考えています。
ここでカメラ本体を乾燥させるために、クーラーの効いた部屋で乾かしておけば違ったかもしれませんね。
ハウジング内部だけでなく、カメラ本体もしっかり乾かしてからセットしましょう。
【まとめ】内部のレンズが曇ると、心も曇ります…
万全な準備をしておきましょう!

今回は、「水中カメラのハウジングが結露する原因と対策」についてお話してきました。
以下に、対策方法を書いておきますね。
①前日に乾燥した場所でハウジングの中とカメラを乾かす
②シリカゲルを入れ忘れていないかチェックする
③セットしたカメラを日陰に置いておき、タオルを被せておく
特に①のハウジング内をカラカラに乾かしておくことが重要です。
万が一、内部が曇ってしまっても速攻で解消する方法はなく、乾燥した場所でカメラとハウジングの中をカラカラに乾かすことしかないことには注意しましょう。
ハウジング内部のレンズの曇り対策をすることで、皆様の心が曇らず晴れやかな気分で写真が撮れるように祈っています。
以上が参考になれば嬉しいです。
ありがとうございました!