ダイブスピーシーズ奄美の魅力と特徴をご紹介【ショップ取材記事】
この記事では、奄美大島北部にあるダイビングショップを探している人に向けて書いている記事となります。
実際にダイブスピーシーズ奄美さんへ取材したときの様子を書いております。
こんにちは。kazuです。(@kazu_anemone12)
この記事では、奄美大島北部にある「ダイブスピーシーズ奄美」をご紹介しております。
ダイブスピーシーズ奄美は諏訪 誉(すわ ほまれ)さんと雅世(まさよ)さんのご夫婦2人で経営しているショップです。
奄美大島の中心地名瀬にショップがあり、主に東シナ海北部(外洋・内湾)のエリアを案内しております。
ダイブスピーシーズ奄美は「初心者から経験豊富のフォトダイバーまで幅広く楽しめる」ショップです。
じっくりマクロ写真を撮りたい人におすすめ!
この記事では、
- ダイブスピーシーズ奄美の基本情報
- スタッフの紹介、アクティビティなど
- ダイブスピーシーズ奄美の特徴
- 魅力、どんな人におすすめか
- 所有ボート(ODYSSEY号)のご紹介
- 1日(3ボート)のスケジュール
上記の内容を主にご紹介しております。
実際に現地スタッフに聞いてみたこともまとめております(こちらからジャンプできます)ので、ぜひご参考ください!
ダイブスピーシーズ奄美の基本情報
ショップ名 | ダイブスピーシーズ奄美 |
住所 | 〒894-0025 鹿児島県奄美市名瀬幸町5-17 |
電話番号 | 0997-69-3785 |
アクティビティ | ファンダイビング シュノーケル 体験ダイビング ホエールスイムウォッチング マッコウスイム |
ボート名 | ODYSSEY号 ボート内の紹介はこちら |
スタッフ | 2名 スタッフの紹介はこちら |
昼食 | 有 |
器材レンタル | 可能 |
ダイビングスタイル | じっくりと写真を撮るスタイル (主にマクロ) |
お客さんの年齢層 | 40代~60代の割合が多い |
送迎の有無 | 有(名瀬市外は応相談) |
到着後ダイビング | 可能 |
決済方法 | 現金、クレジットカード |
ダイブスピーシーズ奄美は奄美大島の中心地名瀬にあるダイビングショップで、主に東シナ海北部(外洋・内湾)のエリアを案内しております。
ショップは名瀬市内にあり、港(芦徳漁港)までは車で約40~50分ほどかかります。
名瀬市内の宿から港まで送迎も可能です。(名瀬市外は応相談)
スタッフ紹介
ダイブスピーシーズ奄美には2名のスタッフが在籍しております。
- 諏訪 誉さん
- 諏訪 雅世さん
ご夫婦で運営しております。
諏訪 誉(すわ ほまれ)さん
出身 | 鹿児島県 奄美大島 |
ガイド歴 | 2003年~ |
誉さんは、マクロ系の生き物を見つけるのが得意な方です。
他ショップさんのブログやSNSを見て生き物の勉強をしていることから、「どこにどんな生き物が隠れているか」を熟知しております。
遊び心あるガイドでゲストを楽しませつつ、生き物を紹介してくれます。
誉さんはエビ・カニなどの甲殻類を見つけるのが得意で、奄美で見られる色鮮やかでユニークなエビやカニを次々と紹介してくれます。
ダイブスピーシーズ奄美で撮った写真を見返しても、エビの写真がかなり多めでした。
上記すべて誉さんに見つけてもらいました。
甲殻類を探すときは砂地にある岩をひっくり返したりして探すので、「こんなところにいるんだ!」と勉強にもなりましたね。
ブログを覗いても、エビ・カニを多く紹介してます。
エビ・カニ好きダイバーはたまらないと思いますよ。
諏訪 雅世(すわ まさよ)さん
出身 | 神戸 |
ガイド歴 | 1993年~ |
雅世さんは繁忙期など忙しいときに、スタッフとして案内してくれます。
今回の取材中にはお会いできませんでしたが、以前ダイブスピーシーズ奄美に訪れた際にお世話になったことがあります。
ダイブスピーシーズ奄美の公式サイトの紹介文を、以下に引用しておきます。
都市型ショップでダイビングを始め、スタッフとして働いた後、オーストラリアの海を舞台にガイドとして働き始める。
日本へ戻り出身地である神戸でダイビングショップで働き、生物好きが高じて現地ガイドを目指し石垣島へ!!
その後奄美大島で現地ガイドをしながら、可愛らしい生物と冬のクジラに興奮する毎日を送る。
女性ならではのきめ細かいケアや気配りを心がけながら、海ではゲストさんよりも興奮していることが多いかもしれません。
雅世さんはとても穏やかな方で、いるだけでもゲストに安心感を与えてくます。
「きめ細かいケアや気配り」が行き届いている点にも納得がいきます。
また、お話好きな一面もあり、送迎中もずっとお話してくれたので、移動時間もとても楽しく過ごました。
前回ご一緒したとき、奄美大島の魅力や名瀬市内のおすすめご飯屋さんなど、色んなお話を聞けました!
港の場所
ダイブスピーシーズ奄美が所有するボートは、芦徳漁港にあります。
市街地である名瀬市から車で約40分くらいの場所です。
以下の記事で、「誰でも簡単にできる船酔い対策」をご紹介しております。
開催しているアクティビティ一覧
ダイブスピーシーズ奄美で開催しているメニューは、以下の通り。
- ファンダイビング
- ボート
- ビーチ
- サンセットダイブ
- ナイトダイブ
- サンゴの産卵ナイト(期間限定)
- 体験ダイビング
- シュノーケル
- ビーチ
- ボート
- ウミガメスイム
- ホエールスイム・ウォッチング(冬季限定)
- マッコウスイム(開催予定日あり)
ダイブスピーシーズ奄美ではファンダイビングやシュノーケルだけでなく、ホエールスイムも開催しています(期間限定)。
冬季限定でホエールスイムを開催している
ダイブスピーシーズ奄美さんでは期間限定でホエールスイムを開催しております。
- 冬季限定(1月~3月)ホエールスイム・ウォッチング
- ザトウクジラと一緒に泳げる!
- 期間限定(4月~11月の指定日)マッコウスイム
- マッコウクジラと一緒に泳げる!(開催日はこちらから確認できます)
ホエールスイムの魅力として、体長10m以上にもなる巨大な海洋生物であるクジラを間近で観察できるところ。
ただ水面から観察するだけでなく、同じ海の中を一緒に泳ぐことができます。
スケールの大きさをよりリアルに感じることができますよ。
見慣れているはずのスタッフ2人も、毎回クジラに大興奮!
リピーターもたくさんいるとのことです。
ザトウクジラと一緒に泳げるホエールスイムは毎年4月15日から予約を受け付けております。
土日祝は埋まりやすいので、早めの予約がおすすめですよ。
ザトウクジラの魅力とは?
今回の取材で、スタッフである誉さんがザトウクジラの魅力を熱く語ってくれました。
ザトウクジラの魅力は、人と重なる部分があるところです。
ザトウクジラは母性が強く、好奇心が旺盛で、観察してて非常に面白いとのこと。
例えば、同じ母クジラでも経験豊富な個体とそうでないので、子クジラへの接し方がそれぞれ異なります。
若く経験が浅い母クジラは子供に対して神経質です。常に子供のそばに寄り添って、目を離さないように見守っている姿が見られます。
一方、歳を取った子育て経験豊富な母クジラは、子クジラがある程度自由に動くことを許しています。
なので子クジラが少し離れた場所へ行っても焦らず観察し、冷静に見守っている様子が観察できるとのことです。
クジラの親子が寄り添ったり、少し離れても安心した表情で見守る母クジラが観察できるという部分は、ボクたち人間と通じる「親の愛情」を感じますね。
ザトウクジラが人と重なる部分があるという意味がよくわかるお話でした!
ちなみに、マッコウクジラはザトウクジラほどフレンドリーではないが、とにかくフォルムがかっこいいです。
比較的水温が暖かい時期に見れるので、おすすめですよ!
ダイブスピーシーズ奄美の公式サイトのブログを遡ると、過去のホエールスイムをしたときの様子がアップしております。
誉さんが奄美大島でホエールスイムを開催したのは、久米島のダイビングショップで働いていたとき、1匹の子クジラに出会ったことがきっかけとお話しておりました。
久米島でホエールスイム中のことです。
海に入ったらすぐ、子供のクジラが5m先まで接近してくれました。
そのまま真下を通ったと思ったら、戻ってきてこちら側にお腹を見せながら泳いでくれました。
あのときの感動は今でも忘れられません。
そんなサービス精神豊富なクジラに出会ってから、「この仕事をできる限り続けていきたい」と思い、現在ご出身である奄美大島でガイドをしているとのことです。
クジラのお話を聞いていたら、ボクもホエールスイムに参加してみたくなりました!
よくある質問まとめ
- 昼食・飲み物はもっていくべき?
-
参加するアクティビティによっては、昼食は事前にスタッフがお弁当(お味噌汁付き)を用意してくれます。
飲み物もボート内にお茶が用意されています。
お弁当は「おむすび屋長浜店」から購入しております。
- とんかつ
- 生姜焼き
- ポークソテー
- 唐揚げ
- 白身魚
- 幕内
- おにぎり2個
- などなど
上記から選ぶことができます。(日によって変わる可能性あり)
おむすび屋長浜店は他ショップでもお世話になっている人気なお弁当屋さんです。
参加予定のアクティビティに昼食があるかは、以下より確認できます。
- マスクの曇り止めはある?
-
スプレー式の曇り止めがボート内に常備されております。
- 着替える場所はある?
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キャビン(船室)に着替える場所があります。
行きは宿で水着を着用するように伝えられ、帰りはキャビン内で着替えることが可能です。
- 到着後ダイビングはできる?
-
できますが、飛行機の時間にもよるのでスタッフと要相談。
ボクが到着後ダイビングしたときは、奄美空港11:10着の飛行機に乗りました。
到着後は「11:45分発名瀬行きのバスで『赤尾木郵便局前』というバス停に下車してください」と伝えられ、
そこから車で送迎してもらいました。
- 潜ったポイントを確認したい!
-
清算後に「潜ったポイント名」と「見た生き物」を紙にまとめたものをもらえます。
- どこで予約できる?
-
ダイブスピーシーズ奄美さんの公式サイトから予約可能です。
- 案内できるエリアの範囲は?
-
ダイブスピーシーズ奄美では、主に東シナ海北部(外洋・内湾)のエリアを案内しております。
海況次第で、その日行くポイントを決めております。
- キャンセル規定は?
-
キャンセル規定は、以下の通りです。
天候不良などでご案内できないとショップ側で判断した場合、キャンセル料はかかりません。
ダイブスピーシーズ奄美の特徴
ここでは、ダイブスピーシーズ奄美のダイビングスタイルや特徴について解説していきますね。
- マクロ系の生き物をたくさん見つけてくれる
- 1本のダイビングタイムが長めで、じっくり写真を撮る時間がある
- ボートがかなり広く、快適に過ごせる
順番に解説しますね。
マクロ系の生き物をたくさん見つけてくれる
ダイブスピーシーズ奄美さんは、とにかくたくさんの生き物を見つけてくれます。
奄美大島ではエビやハゼ、ウミウシ、ピグミーシーホースなどのマクロ系の生き物が豊富にいますが、それらをどんどん見つけては紹介してくれますよ。
特にガイドである誉さんは「どこにどんな生き物が隠れているか」を熟知しています。
岩の隙間や砂地の下など、普段は見逃してしまいそうな場所から次々と生き物を見つけ出してくれます。
「こんなところにこんな色鮮やかな子が!」と驚くような場所にいることも多く、観察しているだけでも楽しかったですね。
次々と生き物を紹介してくれるので写真も捗りますし、勉強にもなりますよ。
また、最後に出会った生き物、ポイント名はA4の紙に手書きで書いてまとめてくれます。
後で写真を見返した後に「何の生き物だっけ?てかここのポイント名も忘れた…」という事態にならないので安心ですね。
1本のダイビングタイムが長めで、じっくり写真を撮る時間がある
通常、どこのショップさんでもダイビングタイムは1本40~50分以内に収める場所が多いですが、
ダイブスピーシーズ奄美さんでは、1本あたりの平均約60分ほど潜ることが多いです。
平均水深が深いポイントだと短くなりますが、基本的に1本1本じっくり長めに潜って写真を撮ることができます。
過去、ダイブスピーシーズ奄美さんで潜ったときの平均ダイビングタイムは「59分」でした。
もちろん、ダイブスピーシーズ奄美さんでは安全なダイビングを心がけております。
例えば1本目に水深30m以下のポイントに行ったら、2本目以降は水深の浅い場所で短め(50分くらい)に潜ったりと、
残圧だけでなく溜まっている窒素量を考慮しながら、安全にダイビングしているので安心してください。
ボートが広く、過ごしやすい
後ほど「ボート紹介」で船内の様子を詳しく解説しますが、ダイブスピーシーズ奄美が所有するボート(ODYSSEY号)はとにかく広く、快適に過ごせます。
ODYSSEY号は「ダイバーが快適に過ごせるように設計されたボート」とのこと!
じっくり写真を撮りたい人におすすめ
ダイブスピーシーズ奄美は以下の人におすすめできるショップさんです。
ダイブスピーシーズ奄美さんは「初心者から経験豊富のフォトダイバーまで幅広く楽しめる」ショップです。
ボート(ODYSSEY号)の紹介
ここでは、ダイブスピーシーズ奄美さんが所有するボート「ODYSSEY号」をご紹介します。
船名 | ODYSSEY号 |
定員 | 22名 |
大きさ | 約12m |
設備 | 2階デッキ 物入れボックス(約50リットル) 温水シャワー 日よけ風よけテント トイレ(洋式)兼更衣室 ラダー |
ODYSSEY号は「ダイバーが快適に過ごせるために考え抜かれたボート」です。
とにかく広々としていて、1日中快適に過ごせますよ。
以下より、船内の設備をご紹介しますね。
1階船内
船内はかなり広々としており、雨風を避けて座れるスペースも十分にあります。
7~8人は余裕で座れそうです。
天井もかなり高く、173㎝あるボクでも屈まずに歩き回れました。
歩き回ってどこかぶつけることは少なそう!
席の下には荷物を入れる用のでっかいボックスが収納されております。
ボックスの大きさは40~50リットルくらいあります。
大きめのリュックも簡単に収納できそうですね。
ゲスト1人につき1つ使えるので、濡れたくない貴重品や衣類はここに入れておりましょう。
席の上側に小物を置いておくスペースもあります。
スマホやペットボトル、眼鏡を置いておくのに丁度いいスペースです。
お茶のご用意もあります。
横にあるコップを使ってご自由にどうぞ。
目の前にある空いているドアから船首へ行けます。
左横の扉がトイレ兼更衣室となっております。
船首
船首側の景色はこんな感じ。
ポイント移動中もここに座って景色を堪能することもできますよ。
トイレ兼更衣室
トイレの中はこんな感じ。
中は広々としており、右側に物を置いておけるスペースがあります。
トイレだけでなく、更衣室としても利用できます。
カメラ置き場
カメラ置き場は2階デッキに行くための梯子の裏に置いております。
船尾側
船尾側はセッティングスペース、エントリー・エキジットするためのラダーがあります。
ここのスペースもかなり広々としていますので、器材セッティングもしやすいです。
ラダーの手前側にマスク曇り止め用のスプレーが常備されています。非常にありがたいですね。
2階デッキ
2階デッキは真ん中にある梯子から行けます。
2階デッキはこんな感じ。
2人座れるスペースがあります。
屋根はありますが、操縦席の上にしかないので、座るなら日焼け対策を忘れずに。
2階デッキからの眺めはこんな感じ。美しい奄美の海を一望できます。
青く透き通った海と豊かな自然に囲まれた環境で、特に天気が良い日は開放感もあって心が癒されます。
ボートファンダイビング1日の流れ紹介
前日に電話にて集合時間と場所を伝えられる。
あらかじめ水着を着用してから向かう。
名瀬市から車で約40~50分で芦徳漁港に到着。
ボートに乗り込み、器材準備を行う。
準備でき次第、出航する。
潜水時間50~60分(ポイントによって異なる)
ポイント移動時間含めて30分ほど休憩したら、準備して2本目へ。
潜水時間50~60分(ポイントによって異なる)
エキジット後、波のない落ち着いた場所に移動して昼食を頂く。
どこかの港にボートを止めるので、船に弱い人でも安心。
お弁当とお味噌汁がもらえます。
1時間ほどお昼休憩したら、ポイントへ移動。
潜水時間50~60分(ポイントによって異なる)
ボート内でシャワーを浴び、着替えることも可能。
2階デッキで景色を眺めながら帰るも良し。
スタッフの準備が出来次第、出発。
次の日もダイビングがある人は各宿泊先まで送迎。
ショップでログ付け・清算します。
奄美大島(北部)について、スタッフへ色々聞いてみた
ここでは、ダイブスピーシーズ奄美のスタッフである誉さんにいくつか奄美大島(北部)について質問してみたことをまとめております。
- 奄美大島のおすすめの時期は?
- おすすめのダイビングポイントは?
- 奄美大島は初心者でも楽しめるの?
- お客様の年齢層は?
- 名瀬市周辺のおすすめのご飯屋さんは?
今後、奄美大島へダイビングしにきたときの参考になればと思います。
誉さん、ご協力ありがとうございました!
奄美大島(北部)おすすめの時期は?
奄美大島でダイビングするなら、いつの時期がおすすめですか?
マクロを狙うなら7月、ミステリーサークルを狙うなら4月~7月上旬がおすすめです。
奄美大島の7月は幼魚と成魚が最も活気づいており、海中が非常に賑やかになる時期です。
マクロ系の生き物も盛んで、写真を撮るのが楽しい時期とのことです。
実際に、ボクが去年の7月に初めて奄美大島でダイビングしたときもハゼやエビ、ウミウシにたくさん出会えました。
2023年7月に奄美大島へ訪れたときの写真はこちら(一部)。
コブシメの赤ちゃんが生まれる瞬間にも立ち会えました。
個人的に、飛行機代が比較的安い7月上旬がおすすめの時期です。
水温も高く、水中も透き通っている時期ので、気持ちよく泳げますよ。
アマミホシゾラフグが作る「ミステリーサークル」もおすすめ!
マクロ以外にも、「ミステリーサークル」が観察できる時期もおすすめ。
ミステリーサークルとは、世界で奄美大島でしかみることができない固有種「アマミホシゾラフグ」のオスが作る産卵床のこと。
アマミホシゾラフグは自分のカラダとヒレのみを使って、砂場に産卵巣(ミステリーサークル)を作ります。
その作った巣の「出来栄え」で、やってきたメスにアピールします。
産卵巣がきれいであればあるほど「モテる巣」となり、多くのメスが寄ってきます。
(逆にへたくそだと1匹も寄り付かないのだとか)
メスにモテるために、せっせと巣作りしている姿がなんとも健気で愛くるしい…
水中でしか見れない芸術とせっせと巣作りするアマミホシゾラフグを見るために、毎年多くのダイバーが奄美へ訪れております。
以前(2023年7月)ダイブスピーシーズ奄美にお世話になったとき、誉さんから以下のようなお話を聞きました。
アマミホシゾラフグは非常に器用で頭が良く、ミステリーサークルを作るときも砂や貝殻をうまく利用しているとのこと。
外側は貝殻や大きめの石を使ってうねりで崩れないように固め、中層は中くらいの砂粒を敷き、真ん中は細かい粒と泥を引いて、メスが卵を泥に絡ませやすいようにふかふかにしています。
形以外にも、材料にもこだわっていることがわかりますね。
興味深いことに、気に入らない貝殻はミステリーサークルの外側に捨てるんだとか。
一度、僕が使ってほしい貝殻をミステリーサークル付近に置いてみたことがあります。
そしたら、フグが近寄ってその貝殻をくわえてくれたのですが、速攻で外側に捨てられました(笑)
諦めずに3回ほど同じ貝殻を置いたのですが、最後は誉さんの届かない遠くの方まで捨てに行ったとのことです(笑)
ミステリーサークルは、4月中旬~7月上旬の「小潮~大潮」にかけて見られます。
大潮は満月と新月のタイミングなので、月に2回あります。
逆に言うと、綺麗なミステリーサークルを観察できるタイミングが月に2回しかありません。
なので、時期だけでなく潮回りにも注意して日程を決める必要があります。
特に綺麗なミステリーサークルが観察できるのは大潮前の中潮と言われております。
また、ミステリーサークルに連れてってもらうには参加条件がございます。
ミステリーサークルが作られる場所の水深は26m~35mほどと深い場合が多いとのこと。
なのでAOWは必須で持っておく必要がありますね。
また、作られる場所の砂は非常に細かく、舞い上がりやすいです。
砂が舞い上がってしまうとフグにもサークルにも影響してしまうので、見に行くときは中性浮力がしっかり取れるスキルが必要になります。
おすすめのダイビングポイントは?
奄美北部のダイビングポイントで、おすすめを教えてください!
外洋なら「ボロ瀬」、「デッショ」、内湾なら「山本スペシャル」、「サンドパラダイス」がおすすめです!
外洋「ボロ瀬」「デッショ」
外洋の中で「ボロ瀬」と「デッショ」はマクロが面白いとのこと。
出会える生き物は、
- ピグミーシーホース
- ハゼ
- ウミウシ
- などなど
特に「ボロ瀬」では水深16m付近と浅い場所でピグミーシーホースが確認されているとのことです。
「デッショ」はボクも行ったことないポイントなので、次回奄美に訪れたときは行ってみたいですね!
注意点としては、外洋ポイントは平均水深が深い場所が多いところ。
アドバイスオープンウォーターダイバー(AOW)がないと、連れてってもらえない可能性があります。
内湾「山本スペシャル」「サンドパラダイス」
内湾でマクロが面白いスポットに「山本スペシャル」と「サンドパラダイス」を挙げておりました。
両方とも砂地エリアとなっており、エビやハゼ、ウミウシなどのマクロ生物が豊富にいます。
今回の取材で上記2つのポイントに行きましたが、マクロ生物が豊富でとても楽しかったですね。
特に山本スペシャルはワイドもマクロもなんでも楽しめるポイントでした。
このヒレナガネジリンボウはめちゃくちゃ近くまで寄っても逃げず、ゆっくり撮らせてくれました。
もうちょっと警戒心持った方がいいよ?と心配になるくらいです。
こちらのカクレクマノミ、なにかを加えておりますね。
(実は誉さんが拾った貝を割って小さくしたものをあげていたことは秘密です。)
砂場エリアにある根にもスカシテンジクダイやケラマハナダイが多く群れており、ワイド写真も捗りました。
魚の群れが圧巻すぎて、夢中でパシャパシャ撮っていました。
初心者(オープンウォーターダイバー)でも楽しめるの?
奄美大島は初心者でも楽しめる場所ですか?
オープンウォーターダイバー(OW)でも楽しめるポイントはたくさんあるので、初心者に優しいと思います。
奄美大島はオープンウォーターダイバー(OW)でも潜れるスポットは多いので、初心者向けでも十分楽しめるとのことです。
特に北部内湾で人気のポイントの平均水深は浅いので、OWでも安心して潜れますよ。
山本スペシャルは最大水深14mで、サンドパラダイスは20mと、どちらも浅めです。
ただ、幅広く奄美を楽しみたいのであればアドバイスオープンウォーターダイバー(AOW)まで取っておくことがおすすめです。
例えば、奄美大島の名物であるミステリーサークルは水深26m~35mとOWでは行けない場所になっております。
外洋ポイントも水深18mより深い場所が多く、OWでは案内してもらえません。
より奄美大島の海を堪能したいなら、AOWまで取得しておくことをおすすめしておきます。
お客様の年齢層は?
お客様の年齢層を教えてください!
40代~60代のお客様が多いです!
ダイブスピーシーズ奄美に参加するお客様は40~60代の年齢の方が多く、常連の中には80代の方もいらっしゃるんだとか。
ボクみたいな20代後半の人でも浮くことはなく、のんびり快適にダイビングできますよ!
20代、30代の方々も大歓迎とのことなので、若い方でもぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
ダイビングを通じて、異なる世代の方々と交流できる貴重な機会になると思いますよ!
名瀬市周辺のおすすめのご飯屋さんは?
最後に、名瀬市周辺の美味しいご飯屋さん教えてください!
以下のお店がおすすめです!
- 酒工房こころ
- 鳥重
- 優歩(ゆうほ)
- 心粋(こいき)
- 郷土料理 喜多八
- 居酒屋木の花(このはな)
- あまみの魚たち
どれも人気なお店なので、大人数の場合は事前に予約しておくことをおすすめしておきます。
上記以外にも、ダイブスピーシーズ奄美の公式サイトでおすすめのご飯屋さんを紹介しております。
上記にはありませんが、「わとわ」という居酒屋さんもおすすめです。
料理も美味しいし、店員さんもとてもフレンドリーで楽しいですよ!
【まとめ】じっくり写真を撮りたいなら、ダイブスピーシーズ奄美がおすすめ!
今回は奄美大島北部にあるダイブスピーシーズ奄美をご紹介しました。
- マクロ系の生き物をたくさん見つけてくれる(特に甲殻類!)
- 1本のダイビングタイムが長めで、じっくり写真を撮る時間がある
- ボートがかなり広く、快適に過ごせる
ダイブスピーシーズ奄美さんは「初心者から経験豊富のフォトダイバーまで幅広く楽しめる」ショップです。
マクロ系の生き物が好きな人におすすめなので、奄美大島に訪れたときはぜひ利用してみてください!
奄美大島はマクロ系の生き物が豊富な上に、冬にはクジラにも出会えたりと、1年中楽しめる島です。
奄美大島に訪れた際はぜひダイブスピーシーズ奄美へ遊びに来てください!