冬のダイビングが魅力的な理由4つ【ダイビングは1年中楽しめる】
こんにちは。「プロぼっちダイバー」kazu(@kazu_anemone12)です。
- 冬のダイビングって寒いし、結構過酷じゃない?
- そもそも、冬にダイビングできるの?
これからダイビングを始めたい人や、ダイビングライセンス取りたての初心者の中でこんな疑問を抱く人は多いと思います。
ボクも当初、「海水温度の低い海でダイビングできるの?」「潜れたとしても冬の寒そうな環境で楽しめるの?」と疑問に感じていました。
結論から言うと、
冬の寒い海でもダイビングできます。
むしろ、
冬の海にダイビングしないなんてもったいない!
とまで感じます。
理由は、以下の通り。
①透明度が高い
②人が少ない
③夏とは異なる海洋生物に出会える
④冬限定のダイビングスポットやイベントがある
夏の海をダイビングするのはめちゃくちゃ気持ちいいですが、冬のダイビングも魅力がたくさん!
実際にダイバーの中でも逆に春、夏(4~9月)は行かないで、冬(11月~2月)に潜る人もいるくらいです。
夏より冬の海の方が好き!というダイバーは多い!
そこで今回は、プロダイバーであるボクが「冬にダイビングするべき4つの理由」について解説していきますね。
☑冬でもダイビングできる理由は?
☑冬の海を潜るべき魅力的な理由は?
☑冬にダイビングする際の注意点と対策
この記事を読めば、冬の寒い時期でも安心して楽しくダイビングできるようになりますよ。
ぜひ、ご参考ください。
冬でもダイビングができるの?→できます。
冬の海でもダイビングできるの?
結論:バリバリできますよ!
ダイビングのようなマリンスポーツは、夏など「海の水温が暖かい時期」でしかできないものと勘違いしている人が多いです。
しかし、冬の水温が低い時期でも潜れる「ドライスーツ」を着れば、問題なくダイビングできるようになります。
冬の寒い海でダイビングするなら、ドライスーツは必須!
ドライスーツを着れば、水温が低くても潜れる
そもそも、ドライスーツってなに?
ドライスーツは、着ることで中への水の侵入を防ぐスーツです。
これを着れば、冬の水温の低い場所でもダイビングできますよ。
↑着るとこんな感じ(楽天市場より)
ドライスーツの特徴をまとめると、以下の通り。
①身体が濡れない
②保温性の高い生地を使用
③タンクからスーツ内に自由に空気を送り込むことが可能
ドライスーツはウェットスーツとは異なり「水が浸入しない特殊なファスナー」と「シール(首と手首)」が使われているため、服の上から着用しても中が濡れません。
さらに保温性の高い生地で作られている上に、タンクからスーツ内に空気を送り込むことが可能なので、全身の保温力を高く保てます。
「中に着るインナー」や「ドライスーツの生地」によって、温かさが変わってくる!
以上より、ドライスーツは冬の寒い海でもダイビングできる必須のアイテムとなります。
おすすめのインナーはこちら↓
ボクも使用していますが、めちゃくちゃ暖かいのでおすすめ。
ドライスーツを着るシーズンは、10月~翌年6月中旬まで
ドライスーツを着るシーズンは、基本的に「10月~翌年6月中旬まで」。(本島で潜る場合)
もちろん、その日の水温や気温にもよります。
水温が23℃以下であればドライスーツ、23℃以上であればウェットスーツにするとの記事を見かけましたが、人それぞれです。
本島で潜る場合、ボクは10月~6月をドライスーツ、7月~9月をウェットスーツと決めています。
※スクーバモンスターズ様の公式サイトから引用(伊豆半島「富戸」の年間平均水温)
上記は、伊豆半島にある「富戸」の年間平均水温がわかるグラフを引用したものです。
注目するべきは、「気温」と「水温」。
1月~5月末まで平均水温が15℃~17℃とかなり冷たいので、ドライスーツが必須となります。
6月から気温と水温が徐々に上がっていき、7月~9月は平均水深が23℃~24℃となるのでウェットスーツのシーズン到来。
10月になると段々と気温と水温が下がっていき、11月は水温20℃と冷たくなってくるのでドライスーツに切り替わってきます。
以上から、
ドライスーツ→「10月中旬~6月中旬」
ウェットスーツ→「6月中旬~10月中旬」
ということがわかりますね。
6月と10月がスーツの切り替え時期になるので、その日の気温と水温を確認して判断しましょう。
冬のダイビングが魅力的な4つの理由
ここでは、「冬のダイビングがおすすめな理由」を4つ紹介します。
冬のダイビングはここが魅力!というところをお話しますよ
理由は、以下の通り。
①透明度が高い
②人が少ない
③夏とは異なる海洋生物に出会える
④冬限定のダイビングスポットやイベントがある
順に紹介します。
①海の透明度が高い
冬の海はめちゃくちゃ透明度が高く、とても綺麗です。
透明度が高いことが、冬のダイビング最大の魅力になりますね。
伊豆や神奈川など、太平洋側の海に「春、夏」に行っても透明度は良くて10m~12mが多く、酷いと3~4mの時があります。
しかし、冬の海はコンディション次第で20mオーバーの日なんてあります。
これは沖縄の海の透明度と同じくらいのものを本州の海でも見れる可能性があるということです。
冬の伊豆に潜ると平均12~15mの日が多いかな
冬の海は他の季節と比べて平均的にも透明度が高く、透き通ってて綺麗なのです。
- 海水温が下がることでプランクトンが減少するため
- 乾燥した晴天の日が多く、雨が降らないため、川からの土砂流入が少ない
- 岸から沖に向かって強い季節風が吹くため、表層の海水が押し出され、下にある澄んだ海水が岸の方に上がってくる
②海に人が少ない
夏(7月~9月)は、ダイビングライセンスを取る人などで人がめちゃくちゃ増えます。
夏といえば海!というイメージが多いからね
特に人気スポットの1つである東伊豆の「富戸」に訪れると、人がたくさんいますね(笑)
エントリー・エキジット(海に入るときや出るとき)も、海の中もダイバーで溢れかえっています。
下手したら、魚よりダイバーの方が多いんじゃないか?と思うくらいの混雑です。(これは結構オーバーかもしれませんが…)
ファンダイビングに参加しても、休日は1チーム6人~8人で潜る事があるので、写真好きな人はゆっくり写真も撮れないことが多い。
これだけ混雑していると、結構ストレスを感じてしまいますね。
もちろん、夏の海も入るとすごく気持ちよくておすすめ!
しかし、10月になって蒸し暑さが薄れて段々涼しさを感じ始めると、人が少なくなってきます。
やはり海=夏のイメージが強いから?なのかと思いますね。
なのでめちゃくちゃ快適にダイビングができます。
人がいないことで快適さを感じるポイントは以下の通りです。
- 器材のセッティング時にスペースに余裕をもってできる
- ダイビング中(エントリー・エキジット、潜っている時、写真を撮っている時)
- トイレが混まない→これ意外と重要!(笑)
せっかく満員電車や会社から逃れて海に来ているのだから、行った先でも人でストレスを感じたくありませんよね。
③夏とは異なる海洋生物に出会える
冬の海に潜ると、夏とは異なった生物が見れます。
例えば、海藻の表面にいる「ダンゴウオ」や、「アンコウ」などに出会える可能性が高くなります。
冬に出会える生き物の中で人気なのが「ウミウシ」です。
「ウミウシ」は夏にも見れるのですが、冬になると増えてきます。
「海の宝石」とも呼ばれるくらいカラフルで綺麗なウミウシはダイバーに人気な生物の一つです。
見てるだけでも可愛いし、写真も取りやすいし、探すのも楽しい!
また、「冬の海は岸から沖に向かって強い季節風が吹くため、表層の海水が押し出され、下にある澄んだ海水が岸の方に上がってくる」とお話しましたが、その影響で深海魚も上がってきます。
なので、運が良ければ「リュウグウノツカイ」に出会えるかもしれません。
④冬限定のスポットやイベントがある
ダイビングスポットの中には冬の時期にしか行けない場所が日本にはいくつかあります。
- 東伊豆→熱海の「小曾我洞窟」
- 西伊豆→土肥の「八木沢沖漁礁」
- 和歌山県→須江にある『内浦ビーチ』
特に、熱海の「小曾我洞窟」は関東からも近い距離で行くことができる洞窟スポットです。
熱海は沈没船のスポットとしても有名!
また、富戸と伊豆海洋公園では12月になると「クリスマスツリー」が設置され、通常では味わえない景色を味わうことができます。
お正月にまた「伊豆海洋公園」に行くと、クリスマスツリーが門松?に変えられて、そこへ絵馬を付けることができたり、浅場にある「ポスト」が今年はうさぎ年なのでうさぎの形をしたポストになっています。
バレンタインの時期は「ポスト」の近くにハートマークができるとか。
冬の時期にあるイベント(クリスマス、お正月、バレンタインなど)が海の中で味わえるのは、冬に潜りたいと思える魅力の1つですね。
冬にダイビングするときの注意点【主に2つ】
冬のダイビングは、魅力がたっぷりあることをご理解頂けたと思います。
しかし冬の海に潜るときは、以下の注意点があります。
①寒さ対策
②トイレ対策
とくに寒さ対策を怠ると、低体温症や身体の震えなど引き起こす恐れがあります。
しっかり準備しておきましょう。
では、1つずつ解説しますね。
①寒さ対策
「ドライスーツを着ればまったく寒くない!」という訳でなく、水温やドライスーツの生地によっては普通に寒いです。
なので、冬の寒い海にダイビングするときは「寒さ対策」をしっかり準備しておかなければなりません。
寒さ対策は、以下の通り。
- 厚手のフードとグローブを身につける
- 陸上でも暖かい恰好にしておく
- ドライスーツ内のインナーをしっかり着込む
厚手のフードとグローブを身につける
ドライスーツは身体は濡れませんが、頭と手は濡れます。
ここが無防備で冷えてしまえば、意味がありません。
冷たい海でも保温性の高い「冬用」のものを買いましょう。
以下のアイテムがおすすめ。
上記はGullのフード。3㎜になります。
グローブです。厚手のものを買いましょう。
陸上でも暖かい恰好にしておく
冬は海の中より、陸上にいる方が寒い場合が多いです。
陸上で待機しているときも、ダウンジャケットやカイロを使用して温まりましょう。
特に、ボートの上では移動中の風もあってめちゃくちゃ寒いです。
潮風に強い「ボートコート」を着ておくことをおすすめしますよ。
ボートコートです。ウェットスーツと同じ素材を使用しており、防寒性が高いです。
ファスナーは防水性に優れた「アクアジップ」を使用。
防寒性と防水性の2つを合わせたボートコートとなっております。
ドライスーツ内のインナーをしっかり着込む
ドライスーツを着ても寒い場合は、中に着るインナーで調整しましょう。
例えば、10月~6月の間で比較的水温が暖かい日は薄着にしておいて、めちゃくちゃ寒い日はインナーの下にヒートテックを着込んだりします。
以下に、おすすめのインナーを載せておきますね。
ワールドダイブ社が販売しているドライスーツ専用インナーです。
ボクも愛用していますが、保温性はかなり高いのでおすすめ。
他のダイバーさんを見ても、着ている人は多い印象ですね。
ダイビング以外にも、スキー・スノボのインナーとしても重宝してますよ
ユニクロのヒートテックです。
少しお高めですが、中に着るとマジで変わります。
タイツも一緒に穿くと、全然寒さを感じなくなりますのでおすすめ。
女性用はこちらから。
②トイレ対策
冬の寒さによって影響が出るのが、トイレが近くなること。
人の身体は寒くなると、暖かくしようと血流が速く流れるので小便がとても近くなってしまいます。
ウェットスーツなら最悪そのまま海の中で…ということもできますが、ドライスーツはそうはいきません。
ドライスーツでダイビング中、トイレに行きたくなったら地獄です…
なのでトイレ対策として、
- 直前にガブガブ水を飲まない
- コーヒーなど「カフェイン」が含まれる飲み物は控える
- インナーを着込んでダイビングする
以上に気をつけてダイビングしましょう。
水分を取らないのも、脱水症状になってしまう危険性がある。
なので、身体への吸収が早いスポーツドリンクがおすすめ。
【まとめ】冬の海は、夏とはまた違った景色に出会える
今回は「冬のダイビングが魅力的な理由」を書いていきました。
①透明度が高い
②人が少ない
③夏とは異なる海洋生物に出会える
④冬限定のダイビングスポットやイベントがある
確かに、冬は外も海の中も寒いので、人によってはしんどいと感じる方も多いでしょう。
ボクも寒いのがチョー苦手で、冬の海に潜るのがキツイ時があります(笑)
しかし、ドライスーツの中の着るものを増やしたり、外でもしっかり暖をとったりと、寒さ対策をしっかりすれば夏には味わえない「透き通ってて綺麗な海」を堪能できます。
冬の海に潜らないのはチョーもったいない!!
大声で失礼しました。
以下の記事では、「1人でも安心してダイビングを始める方法」を徹底解説しております。ご参考にどうぞ。